「オルタナヴェルト -青の祓魔師 外伝-」は原作ファンこそプレイすべき傑作!悪魔が蔓延る”もう一つの世界”での新たな戦いを体験せよ
2025年、スマートフォンゲーム市場に激震が走る。あの大人気ダークファンタジー『青の祓魔師』(作:加藤和恵)が、満を持して完全新作3DアクションRPG『オルタナヴェルト -青の祓魔師 外伝-』(以下、オルタナヴェルト)として登場するのだ。

アニプレックスが贈る本作は、原作の重厚な世界観を忠実に再現しつつ、ゲームならではのオリジナルストーリーが展開される意欲作。
結論から言おう。これは単なるキャラクターゲームではない。原作への深いリスペクトと、本格アクションRPGとしての確かな手応えが融合した、”本物”のゲームだ。この記事では、なぜ『オルタナヴェルト』が原作ファン、そしてすべてのアクションRPGファンにプレイしてほしいのか、その魅力を余すことなくお伝えしていく。
■『オルタナヴェルト -青の祓魔師 外伝-』とは?
まずは本作の概要から整理しよう。『オルタナヴェルト』は、悪魔の王「サタン」の血を引く少年・奥村燐が、運命に抗い最強の祓魔師(エクソシスト)を目指す物語を追体験しながら、ゲームオリジナルのストーリー「オルタナヴェルト編」を読み進めていく3DアクションRPGだ。

本作の最大の特徴は、加藤和恵先生監修のもとで描かれるオリジナルストーリー。ある事件をきっかけに、燐たちは鏡合わせのようでありながら悪魔が地上に蔓延る異世界「オルタナヴェルト」へと迷い込んでしまう。そこは、正十字騎士團が劣勢に立たされた、絶望に染まったもう一つの世界。プレイヤーは燐たちと共に、この歪んだ世界を救うための戦いに身を投じることになる。
■圧巻のグラフィックで描かれる「もう一つの正十字学園」
ゲームを起動してまず息をのんだのが、そのグラフィックのクオリティだ。Unreal Engine 5で描かれた世界は、まさに『青の祓魔師』そのもの。キャラクターモデルは、加藤先生の描く繊細かつ力強いタッチを見事に3Dで再現しており、表情の細かな変化や戦闘中のダイナミックな動きは、まるでアニメを自分で操作しているかのような感覚に陥らせる。

特に、物語の主な舞台となる「正十字学園町」の作り込みは圧巻だ。燐たちが暮らす男子寮、授業が行われる教室、そして祓魔塾の地下施設に至るまで、原作やアニメで見たあの場所を自由に歩き回ることができる。フィールドの探索中、ふとした場所に原作でおなじみのキャラクターが佇んでいたり、隠された宝箱を発見したりと、探索するだけでも時間を忘れて没頭してしまうだろう。
「オルタナヴェルト」の世界では、この見慣れた風景が不気味に様変わりしている。空は常に禍々しい紫色の雲に覆われ、学園の校舎には巨大な植物のような悪魔が寄生している。この対比が、物語の深刻さを視覚的に訴えかけ、プレイヤーの没入感をより一層高めてくれるのだ。
■手に汗握る本格3Dアクションバトル!戦略と爽快感の融合
『オルタナヴェルト』の核となるのが、この3Dアクションバトルだ。プレイヤーは最大3人のキャラクターでパーティを編成し、リアルタイムでキャラクターを切り替えながら戦うことになる。

【基本操作とアクション】
操作はスマホゲームに最適化されており、バーチャルパッドで移動、画面右側のボタンで攻撃、スキル、回避、ジャンプを行う。特筆すべきは、そのレスポンスの良さとアクションの多様性だ。
通常攻撃: タップ連打で繰り出せる連続攻撃。キャラクターごとにモーションが全く異なる。
チャージ攻撃: 長押しで溜めて放つ強力な一撃。敵のガードを崩す効果などを持つ。
スキル: 各キャラクターが持つ固有のアビリティ。クールタイム制で、戦況を覆す力を持つ。例えば、燐の「火生三昧(カショウザンマイ)」は広範囲の敵を焼き尽くし、雪男の「狙撃」は遠距離から安全に大ダメージを与える。
悪魔の弱点を突く「悪魔学システム」: 原作同様、悪魔にはそれぞれ弱点属性や弱点部位が存在する。例えば、腐の王アスタロトの眷属には「聖水」や「詠唱」系のスキルが有効といった具合だ。敵の情報を分析し、的確なキャラクターやスキルで弱点を突くことが、高難易度コンテンツ攻略の鍵となる。
ジャスト回避&カウンター: 敵の攻撃をギリギリで回避すると「ジャスト回避」が発動。一定時間スローモーションになり、強力なカウンター攻撃を叩き込むチャンスが生まれる。このアクションが決まった時の爽快感は格別だ。
【キャラクターごとの個性豊かな戦闘スタイル】
登場するキャラクターは、それぞれが全く異なる戦闘スタイルを持つ。
奥村 燐(近接アタッカー): 降魔剣「倶利伽羅」を振るい、青い炎を纏った圧倒的な火力で敵を殲滅する。接近戦のリスクは高いが、それを補って余りある爆発力が魅力。
奥村 雪男(遠距離アタッカー/ヒーラー): 二丁拳銃による正確無比な射撃で遠距離から敵を制圧。回復系のスキルも持ち合わせ、攻守にわたって活躍できる万能キャラ。
杜山 しえみ(サポーター/ヒーラー): 式神「ニーちゃん」を召喚し、味方の回復や防御力アップなど、多彩な支援でパーティを支える。彼女がいるだけでパーティの安定感は格段に増す。
勝呂 竜士(詠唱アタッカー/バッファー): 長い詠唱を必要とするが、その威力は絶大。「金剛力(こんごうりき)」などのバフで味方を強化することも可能。詠唱を妨害されない立ち回りが求められるテクニカルなキャラクターだ。
これらの個性的なキャラクターをリアルタイムで切り替え、敵の攻撃をジャスト回避し、弱点を突いてスキルを叩き込む。この一連の流れは、家庭用ゲーム機のアクションゲームにも引けを取らないほどの完成度であり、オートバトルに頼るのが勿体ないと感じさせるほどの中毒性を持っている。
■原作追体験とゲームオリジナルストーリーが織りなす重厚な物語
本作のストーリーモードは、大きく分けて2つの柱で構成されている。

一つは、原作の物語を追体験する「メモワール・オブ・ブルークロス」。こちらは、燐が己の出自を知るところから始まり、祓魔塾への入学、京都・不浄王との死闘といった主要なエピソードを、豪華声優陣によるフルボイスで楽しむことができる。美麗な3Dグラフィックで再現される名シーンの数々は、原作ファンならずとも胸が熱くなること間違いなしだ。
そしてもう一つが、本作の核となるゲームオリジナルストーリー「オルタナヴェルト編」である。
ある日、正十字学園上空に突如として巨大な「時空の歪み」が出現。調査に向かった燐たちは、歪みに吸い込まれ、もう一つの世界「オルタナヴェルト」へと飛ばされてしまう。そこは、サタンの侵攻によって文明が崩壊しかけ、悪魔が地上を闊歩する絶望の世界だった。
この世界で燐たちは、騎士團が壊滅した世界でたった一人戦い続ける、ゲームオリジナルキャラクターの祓魔師「セシル・ヴァーミリオン」と出会う。彼女と共に、元の世界へ帰る方法を探しながら、「オルタナヴェルト」が生まれた謎、そして両方の世界を巻き込もうとする巨大な陰謀に立ち向かっていくことになる。
加藤先生が監修したというこのオリジナルストーリーは、単なる外伝に留まらない。原作の謎に新たな角度から光を当てるような伏線が散りばめられており、「もしも、あの時こうなっていたら」というIFの世界をシリアスに、そして深く描いている。原作ファンであればあるほど、その展開に驚き、引き込まれていくはずだ。
■キャラクター育成とカスタマイズの深淵
アクションRPGの醍醐味である育成システムも、非常に奥深いものとなっている。

レベルアップとステータス強化: バトルやクエストで経験値を獲得し、キャラクターのレベルを上げる基本的な育成。
スキルツリー: スキルポイントを割り振ることで、スキルの威力や効果を強化・派生させることができる。どのスキルを優先して育てるかで、同じキャラクターでも性能が大きく変わってくる。
覚醒システム: 同一キャラクターを入手(ガチャなどで)することで「魂片」に変換され、これを一定数集めることでキャラクターを「覚醒」させられる。覚醒するとステータスが大幅に上昇し、新たなパッシブスキルを習得する。
武器と聖印(烙印): キャラクターは「武器」と、アクセサリーにあたる「聖印」を装備できる。武器にはキャラクター専用のものも存在し、強力なスキルが付与されている。聖印には様々なセット効果があり、「攻撃力+15%」や「会心ダメージ+30%」など、組み合わせ次第でキャラクターの能力を極限まで高めることが可能。ダンジョンでドロップする聖印にはランダムなオプションが付与されるため、理想の聖印を求めて周回するハック&スラッシュの楽しみも味わえる。
称号(マイスター)システム: 原作の「称号(マイスター)」を再現したシステム。「騎士(ナイト)」「竜騎士(ドラグーン)」「手騎士(テイマー)」「医工騎士(ドクター)」「詠唱騎士(アリア)」の5つの系統があり、それぞれに対応した育成ボードを解放していくことで、キャラクターにさらなる専門性を持たせることができる。
これらの育成要素が複雑に絡み合い、プレイヤーに「自分だけの最強の祓魔師」を育てる楽しみを提供してくれる。
■仲間と協力!マルチプレイコンテンツも充実
一人でじっくりストーリーや育成を楽しむだけでなく、他プレイヤーと協力して強大な敵に挑むマルチプレイコンテンツも豊富に用意されている。
悪魔討伐戦線(レイドバトル): 最大4人のプレイヤーで協力し、不浄王やアマイモンのような巨大で強力な悪魔に挑むモード。各プレイヤーが役割分担(アタッカー、ヒーラー、バッファーなど)し、連携して戦う戦略性が求められる。
深淵の回廊(高難易度ダンジョン): 次々と現れる悪魔を倒しながら、ダンジョンの最深部を目指すコンテンツ。クリアタイムやスコアを他プレイヤーと競うランキング機能もある。
騎士團(ギルド): プレイヤーが集まって結成するコミュニティ。騎士團に所属すると、専用のチャットで交流したり、メンバー限定のバフ効果を得られたりする。将来的には、騎士團同士で競い合う大規模な対抗戦も予定されているとのことだ。
仲間とボイスチャットを繋ぎながら、強敵のギミックを解明し、ギリギリで撃破した時の達成感は、ソロプレイでは味わえない格別なものがある。
■まとめ:これは、新たな『青の祓魔師』の始まりだ
『オルタナヴェルト -青の祓魔師 外伝-』は、原作への愛に満ち溢れた、極めてクオリティの高い3DアクションRPGだ。

美麗なグラフィックで再現された世界、手応え抜群のアクションバトル、原作を補完し深めるオリジナルストーリー、そしてどこまでもやり込める育成要素。そのどれもが、スマートフォンゲームの枠を超えたクオリティに達している。
『青の祓魔師』の長年のファン: 間違いなく「買い」だ。動く燐や雪男を自由に操作できる感動、そして新たな物語があなたを待っている。
本格的なアクションRPGを求めているゲーマー: その期待に応えるだけの歯ごたえと爽快感がここにある。
これから『青の祓魔師』に触れる新規プレイヤー: 原作追体験ストーリーが収録されているため、本作から入っても全く問題ない。むしろ、このゲームをきっかけに原作やアニメに手を出すことになるだろう。
悪魔が蔓延るもう一つの世界で、祓魔師たちの新たな戦いが幕を開ける。この夏、あなたも正十字騎士團の一員として、「オルタナヴェルト」の謎に挑んでみてはいかがだろうか。これは、新たな伝説の始まりに他ならない。