【Once Human】終末世界で生存せよ!異形と謎に満ちたオープンワールドサバイバルMMOを徹底解説

NetEase Games傘下のStarry Studioが開発を手掛ける、期待の新作オープンワールドサバイバルMMO「Once Human」。PC版と共にスマートフォン(iOS/Android)版のリリースも予定されており、多くのゲーマーから注目を集めています。ポストアポカリプス世界を舞台に、未知の物質「スターダスト」に汚染された異形の存在と対峙しながら生き残る、過酷かつ魅力的なサバイバル体験がプレイヤーを待っています。本記事では、「Once Human」がどのようなゲームなのか、その魅力、ゲームシステム、そしてやり込み要素について詳しく解説していきます。
「Once Human」はどんなゲーム?
「Once Human」は、近未来の終末世界を舞台としたオープンワールドサバイバルMMOです。ある日、空から飛来した異質な物体「スターゲート」が開いたことから物語は始まります。スターゲートからは未知の物質「スターダスト」が流出し、地球上のあらゆる生物、そして大地そのものを汚染していきました。

スターダストに汚染された生物は「アベレーション」と呼ばれる異形の怪物へと変貌し、人類に牙を剥きます。さらに、スターダストは環境そのものを歪め、物理法則すら捻じ曲げる異常現象を引き起こします。かつての文明は崩壊し、生き残った人々はわずかな資源を奪い合い、絶えず異形の脅威に怯えながら暮らすことを余儀なくされました。
プレイヤーは、この過酷な世界で生きる「ビヨンド」と呼ばれる存在です。ビヨンドはスターダストに対して特殊な耐性を持ち、その力を利用することも可能です。プレイヤーの目的は、この荒廃した世界で生き残ること。食料や水を確保し、安全な拠点を築き、武器や装備を作り出し、アベレーションや時には他の生存者といった脅威から身を守らなければなりません。
広大なオープンワールドには、廃墟となった都市、汚染された森林、不気味な沼地、未知の地下施設など、様々なロケーションが点在しています。プレイヤーはこれらの場所を探索し、資源を収集し、世界の謎、そしてスターダスト汚染の真相に迫っていくことになります。
本作はMMO(多人数同時接続型オンライン)ゲームであり、他のプレイヤーと協力したり、時には敵対したりすることも重要な要素です。仲間と協力して強力な敵に挑んだり、資源を巡って他のグループと争ったりと、オンラインならではのダイナミックな体験が待っています。Unreal Engine 5を採用した美麗なグラフィックと、重厚でダークな世界観が、プレイヤーを「Once Human」の世界へと深く没入させるでしょう。基本プレイは無料(アイテム課金あり)で提供される予定です。
「Once Human」の魅力とは?
「Once Human」が多くのプレイヤーを引きつけるであろう魅力は多岐にわたります。ここでは、その中でも特に注目すべき点をいくつかご紹介します。

1. 圧倒的なグラフィックと没入感のある世界観
本作の最大の魅力の一つは、Unreal Engine 5によって描かれる圧倒的なグラフィックです。ポストアポカリプス世界の退廃的な美しさ、スターダスト汚染によって変異した不気味な風景、そしてリアルに描かれる天候や時間の変化が、プレイヤーに強烈な没入感を与えます。光と影の表現、細部まで作り込まれたオブジェクト、そして異形の存在のデザインは、この世界の過酷さと美しさを同時に描き出しています。探索するだけでも楽しめるほどの高品質なビジュアルは、スマートフォンゲームのレベルを超えていると言っても過言ではありません。
2. 自由度の高いサバイバル体験
サバイバルゲームとしての自由度の高さも大きな魅力です。プレイヤーは広大なオープンワールドを自由に探索し、生き残るために必要なあらゆる行動を取ることができます。木を伐採し、鉱石を採掘し、廃墟から資材を漁る資源収集。集めた素材を使って武器や防具、道具、そして安全なシェルターとなる拠点を建築するクラフト要素。空腹や喉の渇きはもちろん、精神的な健全さを示す「SAN値(精神汚染度)」の管理も重要となり、プレイヤーは常に自身の状態を把握し、適切な対処を行う必要があります。どのような戦略で生き抜くかはプレイヤー次第であり、無限のプレイスタイルが存在します。
3. 予測不能な脅威と緊張感
「Once Human」の世界は常に危険と隣り合わせです。徘徊する多種多様なアベレーションは、それぞれ異なる攻撃パターンや特性を持ち、プレイヤーに襲いかかってきます。巨大なボス級の敵も存在し、仲間との連携が不可欠となるでしょう。さらに、スターダスト汚染は環境そのものを変化させ、突発的な異常気象や危険な汚染地帯を生み出すなど、予測不能な脅威がプレイヤーを待ち受けます。そして、忘れてはならないのが他のプレイヤーの存在です。協力的なプレイヤーもいれば、資源や縄張りを狙って襲いかかってくる敵対的なプレイヤーも存在します。いつどこで誰に襲われるかわからない緊張感が、サバイバル体験をより一層スリリングなものにしています。PvE(対環境)だけでなく、PvP(対人戦)要素も用意されており、プレイヤーは常に警戒を怠れません。
4. MMOならではの協力・対立
本作はMMOであるため、他のプレイヤーとの関わりがゲームプレイの重要な柱となります。一人では困難な強敵の討伐や大規模な拠点の防衛も、仲間と協力すれば乗り越えることができます。「ウォーバンド」と呼ばれるクラン(ギルド)システムも用意されており、気の合う仲間と集まってより大規模な活動を行うことが可能です。ウォーバンド同士で協力したり、あるいは資源や領土を巡って競争・対立したりといった、MMOならではのダイナミックなコミュニティ要素が楽しめます。孤独なサバイバルだけでなく、仲間と共に困難に立ち向かう達成感や、時には裏切りや駆け引きといった人間ドラマも、「Once Human」の大きな魅力となるでしょう。
「Once Human」はどんなゲームシステム?
「Once Human」は、サバイバル、クラフト、戦闘、育成、探索といった様々な要素が融合した複雑で奥深いゲームシステムを持っています。

1. サバイバルシステム
本作の根幹をなすのがサバイバルシステムです。プレイヤーは以下の要素を常に管理する必要があります。
ヘルス: 体力。ゼロになると行動不能になります。
スタミナ: ダッシュや攻撃などのアクションで消費します。
飢え: 時間経過で減少し、ゼロになるとペナルティが発生します。食料を摂取することで回復します。
渇き: 時間経過で減少し、ゼロになるとペナルティが発生します。水を飲むことで回復します。
SAN値 (精神汚染度): スターダスト汚染の影響や異形との遭遇などで減少し、低下すると幻覚を見たり、ステータスに悪影響が出たりします。特定のアイテムや安全な場所での休息で回復します。
また、天候(雨、嵐、砂嵐など)や気温、特定の地域の汚染度などもプレイヤーの状態に影響を与え、適切な装備や対策が必要となります。病気にかかったり、怪我を負ったりすることもあり、治療アイテムの作成や使用も重要です。
2. クラフト・建築システム
生き残るためには、アイテムを作り出すクラフトと、安全な拠点を築く建築が不可欠です。
素材収集: ワールド内に存在する木、石、鉱石、植物、動物の皮、そしてスターダスト関連の特殊な素材などを収集します。
クラフト: 作業台などの設備を使って、収集した素材から武器(近接、銃器、特殊武器)、防具、弾薬、回復アイテム、建築資材など、様々なアイテムを作成します。レシピは探索やレベルアップ、後述する「ミーム」システムなどで習得していきます。
建築: 自由度の高い建築システムにより、プレイヤーは思い通りの拠点を構築できます。壁、床、屋根、ドアといった基本的な建材から、防御用のタレット、発電機、各種作業台、家具まで、様々な設備を設置可能です。拠点は休息やアイテム保管だけでなく、敵の襲撃から身を守るための重要な砦となります。
3. 戦闘システム
戦闘は主にTPS(三人称視点シューティング)で行われます。
武器: ハンドガン、アサルトライフル、ショットガン、スナイパーライフルといった銃器に加え、斧や刀などの近接武器、さらにはスターダストの力を利用した特殊なエネルギー兵器なども存在します。武器にはカスタマイズ要素もあり、アタッチメント装着などで性能を変化させられます。
アクション: 射撃、近接攻撃のほか、回避(ドッジロール)、遮蔽物を利用するカバーアクションなど、多彩なアクションが可能です。スタミナ管理も重要となります。
敵: アベレーションは種類によって行動パターンや弱点が異なります。弱点を狙ったり、地形を利用したりといった戦略的な立ち回りが求められます。
スキル: プレイヤーはレベルアップや特定の条件を満たすことで、戦闘に役立つ様々なスキルを習得できます。
4. 育成・成長システム
プレイヤーキャラクターは経験値を獲得することでレベルアップし、ステータスが上昇します。
スキルツリー: レベルアップなどで得られるポイントを消費して、サバイバル能力、戦闘能力、クラフト能力などを強化するスキルツリーを解放していきます。これにより、プレイヤーのプレイスタイルに合わせたキャラクター育成が可能です。
装備: より強力な武器や防具を作成・入手し、装備することでキャラクターを強化します。装備にはレアリティや付加効果が存在し、ハックアンドスラッシュ的な装備収集の楽しみもあります。
ミームシステム: 本作独自のシステムとして「ミーム」が存在します。これはスターダスト汚染によって生まれた概念的な存在のようなもので、収集・装備することでプレイヤーにパッシブスキルや新たなクラフトレシピなどの恩恵をもたらします。ミームの組み合わせによって、キャラクターの能力をさらに特化させることが可能です。
5. 探索・クエスト
広大なオープンワールドを探索し、世界の謎を解き明かすことも重要な目的です。
マップ探索: 徒歩だけでなく、バイクや車などの乗り物を利用して広大なマップを探索できます。廃墟となった街、不気味な研究所、自然環境、高レベルの汚染地帯など、様々なロケーションがプレイヤーを待っています。探索を通じて新たな資源、設計図、ミーム、そして物語の手がかりを発見できます。
クエスト: メインストーリーを追うクエストのほか、NPCからの依頼や特定の場所で発生するサブクエスト、期間限定のイベントなどが用意されています。これらをクリアすることで、報酬や経験値、そして世界の背景に関する情報を得ることができます。
6. マルチプレイ要素
他のプレイヤーとの交流も重要なシステムです。
パーティプレイ: フレンドや他のプレイヤーとパーティを組んで、協力してクエストや強敵討伐に挑むことができます。
ウォーバンド: クラン(ギルド)を結成し、メンバーと協力して大規模な拠点を築いたり、ウォーバンド専用のコンテンツに挑戦したりできます。
PvP: 特定のエリアやサーバー設定によっては、プレイヤー同士の戦闘が可能です。資源や拠点を巡る争奪戦など、緊張感のある対人戦が楽しめます。
これらのシステムが複雑に絡み合い、「Once Human」の奥深いゲームプレイを形作っています。
「Once Human」のやり込み要素について
「Once Human」は、長期間にわたってプレイヤーを楽しませるための豊富なやり込み要素を備えています。

1. 装備の厳選と強化
より強力な装備を求めて探索やクラフトを繰り返すのは、本作の大きな楽しみの一つです。装備にはレアリティやランダムな付加効果が存在するため、理想的な性能を持つ装備を求めてダンジョンを周回したり、高難易度の敵に挑んだりすることになります。また、集めた素材を使って装備を強化したり、MODを取り付けて性能をカスタマイズしたりすることも可能です。最強の装備セットを完成させるという目標は、プレイヤーを長くゲームに引きつけるでしょう。
2. 拠点の建築・拡張とデザイン
サバイバルの拠点となる建築は、実用性だけでなく、プレイヤーの個性を表現する場でもあります。基本的な機能を満たしたシンプルなシェルターから、多数の防衛設備を備えた要塞、あるいはデザインにこだわった巨大建築まで、創造力を活かして自由な拠点を築くことができます。ウォーバンドメンバーと協力して、巨大な共同拠点を建設するのも面白いでしょう。建築資材の種類も豊富に用意される予定であり、理想の拠点を追求するだけでも多くの時間を費やすことができます。
3. ミームシステムのコンプリートと最適化
本作独自の「ミーム」システムは、収集と組み合わせが重要なやり込み要素となります。多種多様なミームが存在し、それぞれが異なる能力やレシピを解放します。全てのミームを収集するだけでも大変ですが、さらに自分のプレイスタイルや特定の状況に合わせて最適なミームの組み合わせを見つけ出すという、奥深い戦略性も楽しめます。
4. 高難易度コンテンツへの挑戦
ゲームを進めていくと、より強力なワールドボスや、特殊なギミックが用意された高難易度ダンジョン、期間限定の高難易度イベントなどに挑戦できるようになります。これらのコンテンツは、十分な準備と仲間との連携が不可欠であり、クリアした際の達成感は格別です。最高難易度のコンテンツを制覇することは、エンドゲームにおける大きな目標となるでしょう。
5. ウォーバンド活動と大規模PvP
ウォーバンドに参加することで、ソロプレイでは味わえない大規模な協力プレイや対人戦が可能になります。仲間と共に強大なボスに挑んだり、他のウォーバンドと領土や希少な資源を巡って争う大規模PvP(拠点争奪戦など)に参加したりと、MMOならではのダイナミックな体験が待っています。ウォーバンド内での役割分担や連携、外交戦略なども重要な要素となり、コミュニティ活動そのものがやり込み要素となります。
6. 図鑑・実績のコンプリート
ゲーム内に登場する敵、アイテム、ロケーション、ミームなどを記録する図鑑要素や、特定の条件を達成することで解除される実績(アチーブメント)システムも用意されるでしょう。これらをコンプリートしていくことも、やり込みプレイヤーにとっては大きなモチベーションとなります。世界の隅々まで探索し、あらゆる要素を遊び尽くすことで、達成感を得ることができます。
これらの要素により、「Once Human」は一度クリアしたら終わりではなく、長期間にわたって深く楽しめるゲームとなることが期待されます。
総評
「Once Human」は、Unreal Engine 5による美麗なグラフィックで描かれる退廃的なポストアポカリプス世界を舞台に、自由度の高いサバイバル、奥深いクラフト・建築、緊張感のある戦闘、そしてMMOならではの協力・対立要素を融合させた、非常に野心的なオープンワールドサバイバルMMOです。

特に、スターダスト汚染という独自の設定が生み出す不気味で美しい世界観と、それに伴うSAN値管理やミームシステムといったユニークなゲームメカニクスは、既存のサバイバルゲームとは一線を画す魅力を持っています。広大な世界を自由に探索し、自分だけの拠点を築き、仲間と協力して脅威に立ち向かう体験は、多くのプレイヤーを魅了するでしょう。
一方で、サバイバル要素の複雑さや、時にはシビアなPvP要素、そしてMMO特有の他プレイヤーとの関わり(協力も対立も含めて)は、プレイヤーを選ぶ可能性もあります。また、基本プレイ無料タイトルであるため、課金要素がゲームバランスにどの程度影響するかも気になるところです(開発はPay-to-Winにならないよう配慮するとしています)。
「Once Human」は、以下のようなプレイヤーに特におすすめです。
ポストアポカリプスやダークな世界観が好き
自由度の高いオープンワールド探索やサバイバル体験を求めている
クラフトや建築要素が好きで、自分だけの拠点を作りたい
MMOが好きで、他のプレイヤーとの協力や対立を楽しみたい
美麗なグラフィックで没入感のあるゲームをプレイしたい
歯ごたえのある戦闘や高難易度コンテンツに挑戦したい
PC版だけでなくスマートフォン版もリリースされることで、より多くのプレイヤーがこの魅力的な終末世界を体験できるようになります。操作性やUIがスマホ向けに最適化されているかどうかも注目点ですが、そのポテンシャルは非常に高く、今後のサバイバルMMOジャンルを牽引する存在になる可能性を秘めています。正式リリースが待ち遠しい、期待の一作と言えるでしょう。