【レビュー】美しき平安京へ誘う本格RPG「陰陽師」- その魅力と深淵なるやり込み要素を徹底解剖!
スマートフォンゲームの黎明期から、その圧倒的なクオリティと独自の世界観で多くのプレイヤーを魅了し続けているタイトルがあります。それが、NetEase Gamesが贈る「陰陽師本格幻想RPG」です。リリースから年月を経てもなお、色褪せることのない美麗なグラフィック、豪華声優陣によるフルボイス、そして奥深い戦略性を備えた本作は、単なるスマホゲームの枠を超えた「本格幻想RPG」の名にふさわしい作品と言えるでしょう。この記事では、なぜ「陰陽師」がこれほどまでに長く愛され続けているのか、その根源的な魅力、緻密に設計されたゲームシステム、そしてプレイヤーを飽きさせない膨大なやり込み要素について、徹底的に掘り下げていきます。平安京の美しくも妖しい世界へ、今一度足を踏み入れてみませんか?

「陰陽師本格幻想RPG」はどんなゲーム?
「陰陽師本格幻想RPG」は、日本の平安時代をモチーフにした幻想的な世界を舞台に、記憶を失った陰陽師「安倍晴明」となって、多種多様な「式神」たちを使役し、人と妖(あやかし)が織りなす怪奇事件を解決していくターン制コマンドバトルRPGです。

物語の舞台は、人と妖が共に存在し、時に交わり、時に Konflikt を起こす時代――平安京。プレイヤーは、若き日の安倍晴明(CV: 杉山紀彰)となり、ひょんなことから出会った少女・神楽(CV: 釘宮理恵)、弓の名手・源博雅(CV: 鈴木達央)、謎多き比丘尼・八百比丘尼(CV: 沢城みゆき)といった仲間たちと共に、都で頻発する不可解な事件の真相を探ることになります。その過程で、晴明は自身の失われた記憶の謎にも迫っていくことになります。
ゲームの核となるのは、「式神」と呼ばれる存在です。日本の妖怪伝承や神話をモチーフにした彼らは、それぞれがユニークな背景ストーリーと能力を持っています。雪女、大天狗、酒呑童子、茨木童子、玉藻前といった伝説的な存在から、座敷わらし、河童、提灯お化けといった身近(?)な妖怪まで、その種類は数百にも及びます。プレイヤーはこれらの式神を召喚し、育成し、パーティを組んでバトルに挑みます。
バトルシステムは、戦略性の高いターン制コマンドバトルを採用。式神たちのスキル、行動順、そして「鬼火」と呼ばれる共有スキルコストの管理が勝敗を大きく左右します。美麗な3Dグラフィックで描かれる式神たちが、派手なスキルを繰り出して戦う様子は圧巻の一言。
本作を語る上で欠かせないのが、その圧倒的な世界観表現です。水墨画を思わせるような繊細で美しいグラフィック、細部までこだわり抜かれたキャラクターデザイン、そして杉山紀彰さん、釘宮理恵さん、沢城みゆきさん、鈴木達央さん、福山潤さん、石田彰さん、水樹奈々さんといった、日本を代表する豪華声優陣によるフルボイスが、平安京の妖しくも美しい世界へとプレイヤーを深く引き込みます。音楽も、和楽器を取り入れた情緒豊かな楽曲が、物語をドラマチックに彩ります。
基本プレイは無料ですが、式神召喚(ガチャ)や育成アイテム、スキン(衣装)などに課金要素が存在します。しかし、時間をかけてプレイすれば無課金でも強力な式神を入手・育成することが可能であり、多くのコンテンツを楽しむことができるバランスの取れた設計になっています。
「陰陽師本格幻想RPG」の魅力とは?
長年にわたり多くのファンを惹きつけてやまない「陰陽師」。その魅力は多岐にわたりますが、ここでは特に際立つ4つのポイントをご紹介します。

魅力1:美しくも妖しい平安絵巻の世界観と、引き込まれるストーリー
本作最大の魅力は、何と言ってもその唯一無二の世界観です。平安時代の日本をベースにしながらも、人と妖が複雑に絡み合い、共存する幻想的な世界「平安京」が、息をのむほど美しく、そしてどこか退廃的な雰囲気をもって描かれています。キャラクターデザインは、和のテイストを基調としつつも、現代的な洗練さを兼ね備えており、一人ひとりの式神に魂が吹き込まれているかのようです。背景美術も、桜舞う庭園、静寂に包まれた神社、妖気が漂う廃墟など、細部に至るまで作り込まれており、まるで一枚の絵画のような美しさを湛えています。
この美しい世界で展開されるストーリーもまた、プレイヤーを引きつけて離しません。記憶喪失の主人公・安倍晴明が、仲間たちと共に様々な怪奇事件を解決していく中で、自身の過去や世界の秘密に迫っていくメインストーリーは、謎が謎を呼ぶ展開で先が気になり、重厚な読み物としても楽しめます。さらに、登場する全ての式神には、それぞれの出自や想いを描いた「伝記」と呼ばれる個別ストーリーが用意されています。これを解放していくことで、単なるバトルユニットとしてだけでなく、一人のキャラクターとしての式神への理解と愛着が深まっていきます。
そして、この世界観とストーリーに命を吹き込んでいるのが、豪華声優陣によるフルボイスです。メインストーリーはもちろん、式神の伝記、戦闘中のボイスに至るまで、ほぼ全てのテキストが声優たちの熱演によって彩られています。キャラクターの感情の機微が声を通して伝わってくることで、物語への没入感は格段に高まります。平安京の空気感まで感じられるような、極上の体験が待っています。
魅力2:個性爆発!数百に及ぶ式神たちと、無限の戦略を生むバトル
「陰陽師」のゲームプレイの中核を成すのが、個性豊かな式神たちです。日本の伝承に登場する妖怪や神々をモチーフにした式神たちは、N(ノーマル)、R(レア)、SR(スーパーレア)、SSR(スーパースーパーレア)、SP(スペシャル)というレアリティに分かれています。SSRやSPといった高レアリティの式神は強力な能力を持つことが多いですが、RやSRの中にも特定の状況で輝く、唯一無二の性能を持った式神が数多く存在します。可愛らしい幼女の姿をした式神、勇ましい武者のような式神、妖艶な美女の姿をした式神、異形の姿をした式神など、そのデザインは多種多様。必ずやお気に入りの一体が見つかるはずです。
バトルは、ターン制のコマンドバトル形式。味方と敵が「素早さ」のステータス順に行動します。プレイヤーは、陰陽師(晴明、神楽、博雅、八百比丘尼から選択)と最大5体の式神でパーティを編成し、敵と戦います。各キャラクターは通常攻撃のほかに、「鬼火」と呼ばれる共有のエネルギーを消費して強力なスキルを発動できます。この鬼火はターン開始時に一定量回復しますが、どのスキルをどのタイミングで使うか、鬼火をどう管理・配分するかが戦略の肝となります。
式神のスキルは、単体攻撃、全体攻撃、回復、バフ(味方強化)、デバフ(敵弱体化)、行動ゲージ操作、状態異常付与など、非常に多岐にわたります。これらのスキルをどう組み合わせ、シナジーを生み出すかを考えるのが、本作のバトルの醍醐味です。「敵の行動ゲージを下げて行動させない」「味方に強力なバッファーをかけて一気に攻める」「状態異常で敵を無力化する」など、敵の構成やダンジョンの特性に合わせて、無限とも言える戦略を組み立てることができます。さらに、**「御魂(みたま)」**と呼ばれる装備アイテムの存在が、戦略性をさらに深めています。御魂は様々な種類があり、組み合わせによって特殊なセット効果を発動するため、同じ式神でもどの御魂を装備させるかで、その役割や性能が大きく変化します。シンプルに見えて、極めようとすると非常に奥深い。それが「陰陽師」のバトルシステムなのです。
魅力3:底なし沼!? 遊び尽くせないほどの豊富なコンテンツ
メインストーリーを進める「探索ダンジョン」以外にも、「陰陽師」には膨大な量のコンテンツが用意されており、プレイヤーを飽きさせません。
育成素材集め: 式神の強化に不可欠な「御魂」を集める「御魂ダンジョン」、式神を覚醒させるための素材を集める「覚醒ダンジョン」。これらは日々のプレイの基本となります。
PvP(対人戦): 他のプレイヤーが育てたパーティとリアルタイムまたは非同期で対戦する「闘技」。己の育成度と戦略が試される、熱い戦いが繰り広げられます。ランキング上位を目指すのは、多くのプレイヤーの目標です。
PvE(対CPU戦): 高難易度の「秘聞ダンジョン」では、各階層に特殊なギミックが仕掛けられており、クリアするには綿密な戦略が必要となります。クリア報酬として限定スキンなどが手に入ることも。その他、巨大ボスに挑戦する「逢魔が時」など、様々な PvE コンテンツがあります。
陰陽寮(ギルド): 他のプレイヤーと「陰陽寮」を結成し、協力してボスを討伐したり、専用のバフを得たり、メンバーと交流したりできます。協力プレイの拠点となる重要なシステムです。
イベント: 定期的に大規模なイベントが開催されます。期間限定のストーリー、新しい式神やスキンの実装、特別なルールのダンジョンやミニゲームなど、常に新しい遊びが提供され、ゲームの活気を維持しています。
これらのコンテンツは、それぞれが独立した面白さを持ちつつも、育成素材の入手や式神の獲得といった形で相互に関連しており、プレイヤーは自分のプレイスタイルや目的に合わせて、様々なコンテンツを渡り歩くことになります。やることが多すぎて困る、という嬉しい悲鳴が聞こえてくるほど、そのボリュームは圧倒的です。
魅力4:プレイヤー同士の繋がりを生むコミュニティ機能
「陰陽師」は、一人で黙々と遊ぶだけでなく、他のプレイヤーとの交流も楽しめるように設計されています。ゲーム内には活発なチャットシステムがあり、ワールドチャットで雑談したり、情報交換したりすることが可能です。
特に重要なのが「陰陽寮」の存在です。陰陽寮に所属することで、メンバー限定のボス討伐コンテンツ「狩り戦」や「麒麟」に参加できたり、経験値アップなどのバフを受けられたり、寮内での宴会(ミニゲーム)を楽しんだりできます。強力なボスをメンバーと協力して倒した時の達成感は格別です。
フレンド機能も充実しており、フレンド同士でスタミナを送り合ったり、一部のダンジョンで協力プレイ(共闘)したり、絆レベルを上げて特別なボーナスを得たりすることができます。闘技での対戦や、イベントでの協力ミッションなど、他プレイヤーとの関わりがゲームプレイの随所に組み込まれており、コミュニティの一員としてゲームを楽しむ感覚を味わえます。公式運営もSNSやオフラインイベントなどを通じてプレイヤーコミュニティの活性化に力を入れており、ゲーム内外での繋がりを感じられる点も魅力の一つです。
「陰陽師本格幻想RPG」はどんなゲームシステム?
ここでは、「陰陽師」を構成する主要なゲームシステムについて、具体的に見ていきましょう。

1. 戦闘システム:鬼火を制する者がバトルを制す!
基本: ターン制コマンドバトル。画面右側にある行動順ゲージに従い、素早いキャラクターから順に行動。
鬼火システム: スキル発動に必要な共有コスト。初期値は2~3個(陰陽師や状況による)。味方全体の行動が一定回数経過するごとに回復。鬼火を生成するスキルを持つ式神も重要。限りある鬼火を誰のどのスキルに使うか、戦略的な判断が常に求められる。
陰陽師: プレイヤーの分身。戦闘に参加し、固有のスキルで味方をサポートしたり、敵を攻撃したりする。晴明(バフ・デバフ)、神楽(再行動・デバフ)、博雅(攻撃支援)、八百比丘尼(予知・封印)の4人から選択可能。それぞれ特性が異なり、パーティ編成や敵に合わせて使い分ける。
式神: メインの戦闘ユニット。通常攻撃(鬼火消費0)、パッシブスキル(自動発動)、アクティブスキル(鬼火消費)を持つ。スキルの効果は攻撃、回復、補助、妨害と多岐にわたる。
御魂効果: 装備している御魂のセット効果が戦闘中に自動で発動。攻撃時に追加ダメージを与えるもの、状態異常を付与するもの、味方を回復するものなど様々。これらも計算に入れた戦略が必要。
状態異常/制御効果: 凍結、スタン、沈黙、混乱、挑発など、多彩な状態異常や制御効果が存在。敵の厄介なスキルを封じたり、味方を守ったりするために重要。耐性や解除手段も考慮する必要がある。
2. 育成システム:式神を育て上げ、真価を発揮させよ!
レベルアップ: 戦闘や「だるま」と呼ばれる経験値素材を使って式神のレベルを上げる。レベル上限は式神のランク(星の数)によって決まる。
覚醒: 「覚醒ダンジョン」で手に入る専用素材を使って式神を覚醒させる。ステータスが上昇し、新たなスキルを習得または既存スキルが強化され、見た目も変化する。育成の第一歩。
スキルレベルアップ: 「黒だるま」という貴重なアイテムか、同名の式神を素材にすることで、スキルレベルを上げられる。スキルの効果量や発動確率が上昇し、戦闘能力が大きく向上する。特にアクティブスキルの強化は重要。
昇級(ランクアップ): 式神を素材にして、対象式神のランク(星の数)を上げる。ランク2から最大ランク6まで上げられる。ランクが上がるとレベル上限が解放され、ステータスが飛躍的に上昇する。主力式神のランク6育成は必須。
御魂装着・強化: 「御魂ダンジョン」などで入手した御魂を、式神の6つのスロットに装備させる。御魂自体もレベルアップが可能で、レベルを上げるとメインオプションの数値が上昇し、一定レベルごとにサブオプションが追加・強化される。どの式神にどの御魂を、どのオプションで揃えるかが育成の最重要ポイント。
3. 収集・カスタマイズ要素:美しき式神とスキンを集めよう!
式神召喚: 「神秘の霊符」「勾玉」「現世霊符(AR機能)」などを使って新たな式神を召喚(ガチャ)。レアリティはN、R、SR、SSR、SP。最高レアのSSR/SP式神の入手は大きな喜び。特定のイベントでのみ入手可能な式神も。
図鑑: 仲間にした式神、入手した御魂、読了したストーリーなどが記録される。収集率に応じて報酬も獲得可能。式神の3Dモデルをじっくり鑑賞したり、伝記を読み返したりできる。
スキン: 式神や陰陽師の見た目を変更できるアイテム。デフォルトとは異なる衣装やエフェクトを楽しめる。イベント報酬、スキン商店(課金/専用通貨)、秘聞ダンジョンクリア報酬などで入手可能。コレクション性が高く、人気の要素。
4. ソーシャル機能:仲間と共に平安京を駆け抜けろ!
陰陽寮: 最大100人まで所属可能なギルド。寮内チャット、協力バトル(狩り戦、麒麟、退治イベントなど)、宴会、専用バフ、プレゼント機能など、様々な恩恵と交流の場を提供。
フレンド: 他プレイヤーとフレンドになることで、スタミナの送り合い、協力バトルでの共闘、式神の貸し借り(一部コンテンツ)、絆レベルに応じたボーナスなどが利用可能。
マルチプレイ: 御魂ダンジョン、覚醒ダンジョン、一部イベントダンジョンなどは、他のプレイヤーと最大3人で協力して挑戦できる。効率的に周回したり、高難易度に挑んだりする際に重要。
空間(SNS機能): ゲーム内で自分の近況や写真(スクリーンショット)を投稿できる簡易SNS機能。他のプレイヤーの投稿に「いいね」やコメントを送ることも可能。
これらのシステムが複雑に絡み合い、プレイヤーに多様な遊び方と目標を提供し続けています。
「陰陽師本格幻想RPG」のやり込み要素について
「陰陽師」は、カジュアルに楽しむこともできますが、その一方で、プレイヤーをどこまでも深く引き込む「沼」のようなやり込み要素も満載です。

1. 式神コレクションと全式神・究極育成:
数百種類存在する式神、特に定期的に追加される強力で魅力的なSSR/SP式神を全て集めることは、多くのプレイヤーにとって果てしない目標です。さらに、集めた全ての式神(あるいは気に入った式神だけでも)をレベルMAX(ランク6)、覚醒済み、スキルレベルMAX(スキルマ)の状態に育て上げるには、膨大な時間、スタミナ、そして育成素材(特に黒だるま)が必要となります。愛着のある式神を最強の状態に育て上げた時の達成感は、何物にも代えがたいでしょう。
2. 底なし沼!御魂厳選:
本作における最大のエンドコンテンツと言っても過言ではないのが「御魂厳選」です。式神の性能を最大限に引き出すためには、最適な種類の御魂を揃えるだけでなく、そのメインオプション、そしてランダムに付与・強化される4つのサブオプションまで理想的なものを追求する必要があります。特にサブオプションの「素早さ」「会心率」「会心DMG」「効果命中」「効果抵抗」などは、僅かな数値の違いが勝敗を分けることも。最高の御魂を求めて、来る日も来る日も御魂ダンジョンを周回する…これこそが多くの熟練陰陽師が辿り着く道であり、本作の奥深さを象徴する要素です。
3. 闘技ガチ勢への道:環境を読み、頂点を目指せ!
PvPコンテンツ「闘技」で高ランク(名士、大名士、そしてその先のランキング上位)を目指すのも、非常にチャレンジングなやり込み要素です。闘技の環境(メタ)は、新式神の実装やバランス調整によって常に変化します。流行のパーティ編成を研究し、それに対するカウンター戦略を練り、自身の式神プールと御魂で実現可能な最適解を模索し続ける必要があります。トップレベルの戦いでは、育成度だけでなく、高度なプレイヤースキル(鬼火管理、スキル使用順、相手の行動予測など)が要求されます。
4. 全秘聞ダンジョン制覇とスキンコンプリート:
各SR以上の式神に用意されている「秘聞ダンジョン」は、階層が進むにつれて難易度が跳ね上がり、特殊なルールや凶悪な敵構成が登場します。特に最終10階層や番外編は、ゲーム内でも最高クラスの難易度を誇り、クリアには特定の式神や練り上げられた戦術が不可欠です。全ダンジョンの制覇は、プレイヤーの実力を示す勲章となります。また、クリア報酬で手に入る限定スキンを集めることも、コレクション要素として大きな目標です。
5. 実績システムとレア称号の獲得:
ゲーム内には、「SSR式神を〇体集める」「闘技で〇連勝する」「特定のダンジョンを〇秒以内にクリアする」など、無数の実績が設定されています。これらを一つ一つ達成していくことで、ゲームへの理解が深まると共に、達成感を得られます。中には非常に達成困難な実績もあり、それをクリアすることで得られるレアな「称号」は、他のプレイヤーに自分のやり込み度をアピールするステータスとなります。
これらの要素が、「陰陽師」を単なる暇つぶしではなく、ライフワークとして深く長く付き合えるゲームたらしめているのです。
総評
「陰陽師本格幻想RPG」は、他の追随を許さない圧倒的なアートスタイルと豪華声優陣によるフルボイスによって構築された、美しくも妖しい平安京の世界観が最大の魅力である、本格的なターン制コマンドバトルRPGです。

個性豊かな数百もの式神たちと、彼らのスキル、そして装備である「御魂」を組み合わせることで生まれる無限の戦略性は、プレイヤーを知的な挑戦へと誘います。バトルはオート機能も充実していますが、高難易度コンテンツでは緻密な戦略と的確な操作が求められ、ゲーマー心をくすぐります。
育成システムは奥深く、特に「御魂厳選」は本作を象徴するエンドコンテンツとして、プレイヤーに終わりなき目標を提供します。メインストーリー、PvP、PvE、ギルドコンテンツ、定期イベントと、遊び尽くせないほどの豊富なコンテンツ量も特筆すべき点です。
一方で、育成には相応の時間とリソースが必要であり、特に御魂厳選や高難易度コンテンツの攻略は、腰を据えてじっくり取り組むタイプのゲーム性を好むプレイヤー向けと言えるでしょう。しかし、その努力に見合うだけの達成感と、奥深いゲーム体験が待っています。
こんな人におすすめ!
美しいグラフィックや魅力的なキャラクターデザインを重視する人
和風ファンタジーや妖怪伝承の世界観が好きな人
豪華声優陣によるフルボイスのストーリーを楽しみたい人
戦略性の高いターン制コマンドバトルRPGが好きな人
キャラクター収集や育成にじっくり時間をかけたい人
PvP(対人戦)で自分の戦略を試したい人
一つのゲームを長く、深くやり込みたい人
リリースから年月を経てもなお、多くのプレイヤーを魅了し続ける「陰陽師本格幻想RPG」。まだこの美しくも深淵なる平安京の世界に触れたことがない方は、ぜひ一度、その門を叩いてみてはいかがでしょうか。記憶を失った安倍晴明と共に、人と妖が織りなす、忘れられない物語があなたを待っています。