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【スマホで覚醒】【ペルソナ5 ザ・ファントムX】徹底レビュー!原作ファン唸る“神移植RPG”の魅力とは?

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【待望の新作レビュー】『ペルソナ5 ザ・ファントムエックス』はP5の魂を受け継ぐ正統派RPGだ!その魅力とシステムを徹底解剖

2016年、スタイリッシュなビジュアルと音楽、心に深く突き刺さる物語で世界中のゲームファンを熱狂させたアトラスの傑作RPG『ペルソナ5』。その発売から数年、我々の心を再び盗むべく、新たな「心の怪盗団」の物語がスマートフォンを舞台に幕を開けた。その名も、『ペルソナ5 ザ・ファントムエックス』(以下、P5X)。

「スマホでペルソナ?」「原作の劣化版じゃないの?」「基本プレイ無料ってことは、ガチャがキツいんじゃ…?」

そんな不安や疑問を抱いているシリーズファンは少なくないだろう。しかし、断言しよう。P5Xは、我々が愛した『ペルソナ5』への最大限のリスペクトを捧げつつ、スマホゲームならではの新しい体験を融合させた、紛うことなき「ペルソナ」シリーズの血統を受け継ぐ作品だ。

この記事では、現在先行配信されている海外版の情報を基に、P5Xがどのようなゲームであり、なぜこれほどまでに我々の心を昂らせるのか、その核心に迫る。新たな怪盗たちの物語から、お馴染みのバトルシステム、そして気になるスマホならではの要素まで、余すところなくお届けする。この記事を読み終えた時、あなたのP5Xへの期待は、確信へと変わっているはずだ。

ペルソナ5: The Phantom X

ペルソナ5: The Phantom X

SEGA CORPORATION無料posted withアプリーチ

新たな怪盗、新たな舞台――『ペルソナ5』の世界で紡がれるもう一つの「反逆の物語」

P5Xは、『ペルソナ5』と同じ世界、同じ時間軸で展開される、完全新規の物語だ。プレイヤーは、原作の主人公「ジョーカー」とは異なる、新たな主人公(コードネーム:ワンダー)となり、新たな仲間たちと共に「心の怪盗団」を結成。歪んだ欲望を持つ大人たちの心を盗み、改心させていくことになる。

■ 主人公はごく普通の学生、そして「心の怪盗」

本作の主人公は、己刮学園(こかつがくえん)に通う高校生。ある事件をきっかけにペルソナ能力に覚醒した彼は、謎のフクロウ「ルフェル」に導かれ、欲望が渦巻く異世界「パレス」へと足を踏み入れる。昼はごく普通の学生として友人との交流やアルバイトに励み、放課後は怪盗として暗躍する――この「二重生活」という、『ペルソナ』シリーズの根幹をなすテーマは本作でも健在だ。
主人公のデザインは、原作と同じく副島成記氏が手掛けており、赤い手袋と黒を基調とした怪盗服は、まさに『ペルソナ5』のスタイルそのもの。しかし、その表情や佇まいには、ジョーカーとはまた違った、どこか穏やかで思慮深い雰囲気が感じられる。彼がどのような物語を紡いでいくのか、期待は高まるばかりだ。

■ 個性豊かな新たな仲間たちと、謎の案内役「ルフェル」

主人公と共に怪盗団を結成するのは、同じ己刮学園に通う仲間たちだ。快活で正義感の強い少女「新井素羽(あらい そわ)」(コードネーム:クローザー)をはじめ、魅力的なキャラクターが多数登場する。彼らもまた、それぞれが心に傷や葛藤を抱えており、物語を通じてその過去が深く掘り下げられていく。新たな仲間たちと絆を深め、共に成長していく過程は、本作の大きな魅力の一つと言えるだろう。
そして、原作のモルガナの立ち位置を担うのが、人語を解するフクロウの「ルフェル」だ。可愛らしい見た目とは裏腹に、その言動はどこか達観しており、主人公を異世界へと導く重要な役割を担う。彼(?)の正体や目的も、物語の大きな謎としてプレイヤーの興味を引きつける。

■ 舞台は東京・雑司ヶ谷。見慣れた街並みが新たなドラマを生む

本作の主な舞台となるのは、池袋に近い「雑司ヶ谷」周辺。原作の「四軒茶屋」とはまた違った、落ち着いた下町の雰囲気が新鮮だ。もちろん、渋谷や新宿といったお馴染みのエリアにも足を運ぶことができ、原作ファンならニヤリとするような風景に出会えるだろう。『ペルソナ5』で描かれた東京の地で、新たな怪盗団がどのような活躍を見せるのか。原作の怪盗団と彼らがどこかでニアミスしているかもしれない、そんな想像を掻き立てられるのも、同じ世界観を共有する本作ならではの楽しみ方だ。

デザイン、音楽、システム――徹底的に再現された「P5らしさ」

P5Xを起動してまず驚かされるのは、その徹底した「P5らしさ」の再現度だ。メニュー画面のUI(ユーザーインターフェース)、戦闘突入時の演出、リザルト画面のデザインに至るまで、黒と赤を基調とした、あの衝撃的にスタイリッシュなアートスタイルが完璧に移植されている。

■ 目と耳で感じる、紛れもない『ペルソナ5』体験

本作のBGMは、原作のメインコンポーザーである目黒将司氏の監修のもと、本作の主題歌を担当するLyn氏のソウルフルなボーカルが響き渡る。新たな楽曲群は、原作の持つアシッドジャズのテイストを踏襲しつつも、P5X独自の世界観を表現しており、聴いているだけで自然と体がリズムを刻み始めるだろう。日常パートの軽快なBGMから、戦闘時の緊迫感あふれるロックチューンまで、その全てがプレイヤーの没入感を極限まで高めてくれる。
ビジュアルと音楽が織りなすこの完璧な調和は、「これは紛れもなく『ペルソナ5』の系譜に連なる作品だ」と、我々に強く確信させてくれるのだ。

■ 「日常パート」と「異世界探索」の黄金サイクル

ゲームプレイの基本的な流れも、原作を忠実に踏襲している。

  • 学生生活(日常パート): 昼間は学生として、授業を受けたり、街に出て映画を観たり、アルバイトをしたりして、「知識」「魅力」「器用さ」といった人間パラメータを磨いていく。街には様々な悩みを抱えた「協力者」たちがおり、彼らと交流を深めてコープランクならぬ「協力ランク」を上げることで、戦闘や探索に役立つアビリティを習得できる。このシステムは、物語に深みを与えるだけでなく、プレイヤーの戦略の幅を広げる重要な要素となっている。

  • 異世界探索(パレス攻略): 放課後になると、歪んだ欲望の主が生み出した異世界「パレス」へ潜入する。パレスの構造は原作同様、主の欲望を反映したユニークなものばかり。例えば、最初のパレスは野球への歪んだ情熱が生んだ「野球スタジアム」がモチーフとなっている。敵の目を盗んで進むステルス要素や、様々なギミックを解き明かしながらオタカラを目指す探索行は、原作さながらの緊張感と達成感を味わえる。もちろん、疲れた体を癒す「セーフルーム」も完備されている。

この二つのパートを行き来しながら、限られた時間の中で計画的に行動し、物語を進めていく。このゲームサイクルこそが、『ペルソナ』シリーズが持つ中毒性の源泉であり、P5Xでもその面白さは全く色褪せていない。

弱点を突いて畳みかけろ!「1MORE」「総攻撃」が織りなす至高のバトル体験

『ペルソナ5』のバトルを象徴するシステムといえば、弱点を突くことで生まれる連続行動「1MORE(ワンモア)」と、敵全体をダウンさせた際に発動する「総攻撃」だろう。この爽快感抜群のバトルシステムは、P5Xでも完全再現されている。

■ プレスターンバトルのDNAを受け継ぐ爽快コマンドバトル

戦闘は、敵と味方が交互に行動するターン制のコマンドバトル。敵にはそれぞれ「物理」「火炎」「氷結」「電撃」といった属性の相性が設定されており、弱点属性で攻撃すると相手は「DOWN」状態になる。そして、敵をDOWNさせたキャラクターは、もう一度行動する権利「1MORE」を獲得できる。
この「1MORE」を駆使して、バトンタッチで仲間に行動権を繋ぎ、次々と敵の弱点を突いていく。そして、全ての敵をDOWNさせると、お待ちかねの「総攻撃」チャンスだ。カットインと共に仲間全員で敵に袋叩きにする演出は、原作と寸分違わぬ爽快感。この一連の流れが決まった時のカタルシスは、他のRPGでは決して味わえない、本作ならではの醍醐味である。

■ ペルソナ合体と新たなベルベットルーム

主人公は、ジョーカーと同じく、複数のペルソナを使い分ける「ワイルド」の能力を持つ。戦闘後の「シャッフルタイム」で新たなペルソナを獲得したり、心の具現たる「ベルベットルーム」でペルソナ同士を合体させ、より強力なペルソナを生み出したりすることができる。
本作のベルベットルームの主は、イーゴリに代わり「メロペ」と名乗る女性が務める。彼女が物語にどう関わってくるのかも気になるところだ。アルセーヌ、ジャックフロスト、ピクシーといったお馴染みの悪魔たちが、美麗な3Dモデルで躍動する姿は、シリーズファンにとって感涙ものだろう。

■ P5Xならではの新要素「HIGHLIGHT」

原作のバトルシステムを忠実に再現しつつ、P5Xには「HIGHLIGHT」という新たな必殺技システムが追加されている。戦闘中に特定の条件を満たすことでゲージが溜まり、発動すると各キャラクター固有のド派手な演出と共に、敵に絶大なダメージを与えることができる。これにより、バトルの戦略性がさらに増し、よりダイナミックな戦闘が楽しめるようになっている。

あの怪盗団も参戦!?夢のクロスオーバーが実現

P5Xが原作ファンにとって見逃せない最大の理由の一つが、原作『ペルソナ5』のキャラクターたちが登場する点だ。ジョーカー、スカル、パンサー、モナ…。我々が愛した「心の怪盗団」のメンバーが、本作にも登場し、共に戦ってくれるのである。

彼らは、本作の主人公たちとは別の存在、「怪盗アイドル」としてガチャなどから入手できる。入手した原作キャラは、主人公たちのパーティに編成し、戦闘メンバーとして使用することが可能だ。つまり、新主人公「ワンダー」と「ジョーカー」が肩を並べて戦う、夢のようなパーティを組むことができるのだ。
これは、ストーリー上、主人公たちと原作怪盗団が直接出会うという形ではない(今後の展開は不明だが)。あくまで、プレイヤーのパーティ編成の自由度を高めるためのシステムであり、本作の物語は、あくまでワンダーたち新怪盗団を中心に進んでいく。
この絶妙な距離感が、原作へのリスペクトと、P5Xという新たな物語の独立性を両立させている。原作キャラの性能やスキルも忠実に再現されており、彼らを育成し、新たな仲間たちとの連携を模索するのも、本作の大きな楽しみとなるだろう。

スマホRPGとしてのP5X――その特徴とプレイ感

ここまでP5Xの魅力を語ってきたが、最後にスマホゲーム(基本プレイ無料の運営型ゲーム)としての側面にも触れておきたい。コンシューマの買い切り型ゲームであった原作とは、プレイサイクルやマネタイズの点で明確な違いが存在する。

  • ガチャシステム: 本作の主なガチャ対象は、前述の「怪盗アイドル(原作キャラなど)」と、キャラクターに装備させる「武器」の2種類。最高レアリティの排出率は決して高くはないが、ストーリー進行で仲間になるキャラクターだけでも十分に攻略は可能。また、いわゆる「天井」も設定されており、計画的にプレイすれば、お目当てのキャラクターや武器を確実に入手できる仕様になっている。

  • 育成要素の深化: キャラクターのレベルアップやペルソナ育成に加え、武器の強化、スキルレベルアップ、凸(同キャラを重ねて強化する)システムなど、スマホRPGらしい多岐にわたる育成要素が用意されている。これは、長く遊び続けられるやり込み要素であると同時に、リソースの管理が重要になることを意味する。

  • スタミナ制とデイリーコンテンツ: パレスの探索などには、「活性度」と呼ばれるスタミナを消費する。また、育成素材などを獲得できるデイリークエストや、定期的に開催されるイベントなど、日々のプレイを促すコンテンツが充実している。毎日少しずつコツコツとプレイしていくのが、本作の基本的なプレイスタイルとなるだろう。

これらの要素は、コンシューマの感覚でプレイすると戸惑う部分かもしれない。しかし、そのクオリティは他の凡百のスマホRPGとは一線を画しており、「ペルソナ5を毎日遊べる」という価値を提供してくれるものだと考えれば、十分に納得できる設計と言えるだろう。

まとめ:これは、新たなる「心の怪盗」の始まりの詩

『ペルソナ5 ザ・ファントムエックス』は、単なるスピンオフ作品ではない。『ペルソナ5』という偉大な傑作への深い愛情と理解に基づき、その魅力を余すところなくスマートフォンという新たな舞台で再構築した、正統な後継者と呼ぶにふさわしい一作だ。

スタイリッシュなアートと音楽、心を揺さぶる「二重生活」の物語、そして爽快感抜群のバトルシステム。その全てが、我々の知る「ペルソナ」そのものだった。そこに、スマホゲームならではの継続的な楽しみと、原作キャラとの夢の共演という新たなスパイスが加わり、唯一無二の体験を生み出している。

このクオリティで、新たな「心の怪盗団」の物語を基本無料で体験できるというのは、驚嘆に値する。日本での正式リリースが、今から待ち遠しくてたまらない。

さあ、予告状を出す準備はいいか?
あなたの心は、再び盗まれる。新たな怪盗団によって。

ペルソナ5: The Phantom X

ペルソナ5: The Phantom X

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