unVEIL the world(アンベイル ザ ワールド):集英社ゲームズとNetEase Gamesが贈る、漫画的演出が光る戦略的冒険活劇RPG
1. イントロダクション:集英社ゲームズ初の本格スマホゲームが始動
『unVEIL the world(アンベイル ザ ワールド)』は、2025年10月16日(木)に正式に配信が開始された、iOS/Android向けの新作アプリゲームです。本作は、株式会社集英社ゲームズとNetEase Gamesが共同で開発・運営を行う超大型プロジェクトとして、発表当初から大きな注目を集めてきました。ジャンルは「冒険活劇ストラテジックRPG」や「ベーシックRPG」に分類されており、プレイヤーの魂を揺さぶるストラテジックな要素と、壮大な冒険の物語が融合した作品となっています。
本作最大の魅力の一つは、人気漫画『約束のネバーランド』の作画を担当した出水ぽすか氏がキャラクターデザインに起用されている点です。集英社が物語や演出を監修し、NetEaseが開発を担当するというタッグにより、漫画的なコマ割りや吹き出し演出をゲームに取り入れた斬新な表現が実現しています。
本記事では、『unVEIL the world』がどのようなゲームなのか、その魅力的な世界観やシステム、そしてリリース後のユーザー評価について詳しく解説します。


2. 開発背景と基本情報
1. 豪華な共同開発体制と制作陣
『unVEIL the world』は、日本のコンテンツ力と中国の開発力を結集させた、集英社ゲームズ初の本格スマホゲームです。開発・運営は、集英社ゲームズとNetEase Gamesが共同で行っており、集英社側が物語や演出の監修を担当することで、その強みである「漫画的表現」をゲーム内に深く融合させています。
特に、キャラクターデザインに出水ぽすか氏を起用している点は、ビジュアル面での大きな期待要素となりました。出水氏の独特なイラスト表現と魅力的なキャラクターデザインは、ファンコミュニティでも高い期待を集める要因となっています。

2. リリース情報と利用環境
本作は、2025年10月16日(木)にiOSおよびAndroid向けに正式リリースされました。価格形態は基本プレイ無料(アイテム課金あり)であり、幅広いユーザーが気軽に冒険を開始できるよう設計されています。
対応機種はiOSとAndroidのスマートフォンアプリとして展開されており、推奨スペックは未発表ながらも、高品質なグラフィックとアニメ演出を特徴とするため、高いスペックが求められる可能性が指摘されています(メモリ6GB以上、空き容量10GB以上が推奨される)。また、アプリ容量は13.37GBと、大規模なデータ容量が必要です。
3. 事前登録とクローズドβテストの実績
正式リリースに向けて、2025年8月5日(火)よりApp StoreおよびGoogle Playにて事前登録が開始されました。
そしてリリース直前の2025年10月10日(金)には、事前登録者数が100万人を突破したことが発表されました。これにより、正式サービス開始時には、全ての事前登録報酬のプレゼントが決定しています。
獲得が確定した特典には、ゲーム内アイテムの「アウラ光晶」や「永遠の誓い」などが含まれますが、特に注目されるのは、100万人達成報酬として配布されるSSRキャラクター「メイリー」です。このキャラクターは、キャラクター原案の出水ぽすか氏がデザインを担当しています。
また、正式リリース前の技術的なテストとして、2025年9月1日(月)には第3回クローズドβテストの募集が行われています。
3. 壮大な世界観と物語の魅力
1. 雲を貫く「巨塔」を目指す王道ファンタジー
『unVEIL the world』の物語は、砂漠に飲まれ朽ちゆく大地にそびえ立つ、雲を貫く巨大な塔を舞台に展開されます。この塔は、希望を繋ぐ門であり、世界を解き明かす鍵であるとされています。
塔の頂上には、数多の冒険家が目指したものの誰も辿り着いたことがない、伝説の楽園「エデン」があると言われています。プレイヤーは、この巨塔の頂上を目指す運命を背負った少女と、主人公の少年ラジ、そして謎の少女ユタたちを操作し、危険で途方もない旅に出ることになります。

2. アニメーションと漫画が融合した独自のストーリー演出
本作のストーリー表現は、他のRPGにはない「アニメーション×漫画」の融合が大きな特徴です。ストーリーが進行する際、ページをめくるような独自の演出が導入されており、まるで漫画を読み進めているかのような体験が味わえます。
さらに、単なる静止画の漫画ではなく、漫画のコマの中にいるキャラクターに細かなアニメーションが付いているため、見ていて飽きることがありません。これは「漫画ならではの読みやすさ」と「デジタルコンテンツだからできる良さ」が融合した、斬新な表現方法と言えます。
ストーリーは「塔のテッペンにあるエデンを目指す」という王道ファンタジーに沿っており、熱い少年の主人公と彼をサポートするヒロイン、そしてライバルのような存在が登場するなど、少年ジャンプのような楽しさが期待できます。また、小難しい専門用語を覚える必要がなく、シンプルで王道寄りの世界観であるため、物語に素直に没入できる点も魅力とされています。
4. 戦略性と没入感の高いゲームシステム
1. ターン制の戦略的カードバトル
『unVEIL the world』の戦闘システムは、敵味方が交互に行動するターン制のコマンドバトルを採用しています。これは「ストラテジック冒険活劇RPG」の名の通り、戦略性を重視した設計となっています。
バトルでは、キャラクターごとに用意されたスキルカードを駆使して敵の全滅を目指します。毎ターン配られるスキルカードは、同じレベルのカードであれば合成が可能であり、「Lv1→Lv2→Lv3」といった具合にレベルを上げることで、カードの効果が強化されます。カードのレベル上げや、ステージギミックの有効利用などが戦略面で重要となり、奥深い戦略性と共に、難しい操作を必要としないため初心者にも触れやすい設計です。また、スキルカードを合成していく過程で、主人公たちと共闘できるワイルドカードを入手し、ド派手な必殺技を繰り出すことも可能です。

2. 幻想的な「巨塔」の探索要素
メインストーリーの舞台となる「巨塔」は、単にクエストを選んでバトルをこなすだけではなく、プレイヤーが主人公たちを実際に動かして冒険できる探索フィールドになっています。
巨塔は隅々まで見渡したくなるような幻想的な世界観で描かれており、まるで箱庭フィールドのような構造になっています。探索の醍醐味として、宝箱の回収やカメラスポットの収集といったやりこみ要素も用意されており、達成度100%を目指す楽しみがあります。さらに、通常の床と鉄板の床では足音が変わるなど、細かい部分まで作り込まれている点も、RPGとしての没入感を高めています。
3. ガチャシステムと初期の特典
ガチャシステムは、プレイアブルキャラクターである「アウラス」ガチャと、専用装備である「星幻符」ガチャの2種類が存在します。最高レアリティであるSSRの排出率は、アウラスガチャで2%、星幻符ガチャで2.5%と設定されています(80回の最低保証を含む総合確率)。個別確率としては、アウラスの場合で約1%が最高確率となります。
リリースを記念して、初期恒常キャラクターが1体選べる引き直しガチャが開催されています。加えて、成長ガイドを進行することで「SSRアウラスセレクトボックス」を獲得できるなど、序盤のキャラクター確保に配慮した特典が用意されています。
5. ユーザーからの評価と課題点
『unVEIL the world』は、世界観や演出面で高く評価される一方で、ゲームシステムの一部には改善点や懸念点も指摘されています。

1. 高く評価されるポイント
ユーザーレビューや評価からは、以下の点が「面白い点」として挙げられています。
- アニメーション×漫画の斬新な演出:漫画の読みやすさとデジタルコンテンツの動きが融合し、他のゲームでは味わえない没入感を生み出している点。
- 幻想的な巨塔探索:ただバトルをするだけでなく、実際に主人公を動かしてフィールドを探索し、やりこみ要素を楽しめるRPGの醍醐味を追求している点。
- 出水ぽすか氏の魅力的なキャラクターデザイン:世界観に深く没入できる、個性豊かで魅力的なキャラクターたち。
- 王道かつ素直なストーリー:小難しい設定がなく、ゆるく読み進められるシンプルで熱い少年漫画のような物語。
本作を「世界観ゲー」と表現でき、その独特なキャラクターデザインや漫画風のストーリーを高く評価できます。
2. 惜しい点・懸念点
一方で、リリース直後のユーザーレビューや事前情報からは、主にゲームの快適性や運営面での懸念点が指摘されています。
- オートバトルのテンポの悪さ:ターン制の戦略バトルは面白いものの、オートバトル機能が若干テンポが悪く、「2倍速を使っていてももっさりしている」と感じるユーザーもいるようです。快適なプレイのためには3倍速などの更なる高速化を望む声も出ています。
- リセマラのハードルの高さ:アカウントの再作成機能はあるものの、最高レアリティの排出確率が約1%と低く、限定ガチャの配布も少ないため、リセマラには不向きとされています。また、チュートリアルが完全スキップできない点もリセマラの面倒さを増している要因です。
- 戦闘演出の視認性低下:戦闘中の技のエフェクト時に漫画らしい擬音(オノマトペ)が表示される演出について、「漫画だから擬音が必要なのであって、ゲームでは視認性の低下でしかない」「ビジュアルを阻害している」という意見も存在します。
- 運営とサポート体制への不安:リリース直後のユーザーレビューでは、課金アイテムが消失するデータ不良が発生したにもかかわらず、アプリ内にサポート窓口が見当たらないなど、初期のサポート体制に問題があったことが報告されています。
- 課金バランスへの懸念:基本プレイ無料のゲームでありながら、事前登録特典が豪華な「SSR確定召喚チケットや限定キャラ」を含むことから、「結局ガチャゲーになるのではないか」という課金依存型ゲームになることへの不安が、リリース前から一部のユーザー間で散見されていました。
3. 総合的な評価
総合的に見ると、『unVEIL the world』は、世界観の表現力やシナリオの没入感において非常に高いポテンシャルを持つタイトルであると評価されています。ある評価では、総合得点として83点と、「当たり寄り」「神ゲー寄り」と予想される高い評価が付けられています。
特に、グラフィックやシナリオ、そして出水ぽすか氏によるキャラクターデザインの新鮮さが際立っており、「漫画的演出や斬新なシナリオ表現を体験したい人」や「ストーリーと映像体験を味わいたい人」に強くおすすめできる作品です。
しかしながら、最終的な評価はリリース後の運営体制や、オートバトルや課金システムといったゲームプレイの快適さが大きく左右するとされています。これらの課題点が改善され、安定したサービス提供が実現すれば、本作は長く愛されるタイトルとなるでしょう。
