賃貸物件検索アプリ「カナリー(CANARY)」徹底レビュー:AIが排除するおとり物件と「スマホ完結」の部屋探し
1. はじめに:新時代の賃貸検索アプリ「カナリー」とは
賃貸物件検索サービス「カナリー(CANARY)」は、ウェブサイトとアプリの両方で部屋探しを提供しており、特にスマートフォンアプリとしての完成度が高く、タイパ(タイムパフォーマンス)良く部屋を探せるツールとして利用者を急速に増やしています。2019年6月にリリースされたこの不動産情報アプリは、2025年10月時点で累計500万ダウンロードを突破しており、その知名度とユーザーを急速にのばしています。
カナリーの運営会社は株式会社BluAge(ブルーエイジ、現:株式会社カナリー)で、2018年4月16日に設立されました。モデルの新田さちかさんが出演するシリーズCMも全国で放送され、話題となっています。
カナリーの最大の特徴は、「スマホ完結」を徹底的に追求した設計にあります。豊富な検索条件や直感的な地図検索はもちろん、不動産会社とのやり取りも電話ではなくチャットが中心です。これにより、移動中や仕事の合間といったスキマ時間でも、ストレスなく部屋探しを進めることができます。さらに、時間と労力を奪う「おとり物件」をAIの力で排除しており、ムダなく理想の部屋探しができるため、ストレスゼロの部屋探しを実現します。


2. カナリーが選ばれる理由:他アプリにはない独自の「神機能」
カナリーは、従来の賃貸アプリと比較して、物件検索におけるストレスを大幅に軽減する独自の機能と仕組みを提供しており、その利用者の満足度の高さは多くのポジティブな評判から裏付けられています。

2-1. AIによるおとり物件の徹底排除と高い情報信頼性
賃貸物件を探すユーザーにとって、「この物件気になる!」と思って問い合わせた結果、「すみません、すでに埋まってます」と言われる「おとり物件」は大きなストレス源です。
カナリーでは、この問題に対しAIの力で40%超のおとり物件を排除しています。ユーザーからは「オトリ物件がないのが素晴らしい!!開発者の方に感謝」、「おとり物件に一度も当たらなかった」といった声が寄せられています。カナリーはリアルタイムで不動産会社とデータ連携している仕組みがあるため、表示されている物件=今見られる物件という信頼感があり、効率性の高い部屋探しを実現しています。本気ですぐに住みたい家を探したいなら、カナリーが非常に有効な選択肢となります。
2-2. 直感的で革新的な検索機能「なぞって検索」
カナリーの操作性で最も特筆すべき「神機能」の一つが、「地図上で“なぞって検索”できる」機能です。
これは、「駅から徒歩15分以内」のような従来の条件指定に加え、地図上を指でなぞって「この辺に住みたい」という感覚的な探し方ができるというものです。駅名や市町名を詳しく知らなくても、「職場からバス一本で行けるこのエリアあたりがいいな」といったざっくりした希望を反映できるため、土地勘がないエリアへの引っ越しも安心です。
また、検索機能自体も非常に豊富です。最寄り駅や賃料、間取り、築年数といった基本的な条件に加え、通勤・通学時間、物件タイプ、コンセプト、契約条件、設備など、こだわりの条件で詳細な絞り込みが可能です。これにより、希望にあう物件が効率よく見つかります。
2-3. 内見予約までオンラインで完結するスピード感
忙しい現代人にとって、部屋探しの時間を効率化することは重要です。カナリーでは、実際に不動産会社に足を運ぶ必要がなく、物件の内見予約までアプリで完結できるのが強みです。
気になる物件を見つけたら、アプリ内のカレンダーから希望の内見日時を選択し、リクエストを送信するだけです。さらに、問い合わせ後の不動産会社とのやり取りは、電話やメールのような煩わしさがなく、アプリ内のチャットやLINEでおこなわれるため、自分のペースでスムーズなやり取りが可能です。ユーザー体験談では、予約後1時間以内に不動産会社から連絡が来て、次の日には内見に行けたという報告もあり、レスポンスの早さも評価されています。
また、カナリーはしつこい営業電話や押し売り的な勧誘が一切ないポリシーを掲げており、連絡頻度や方法もユーザー側で設定できるため、ユーザー本位でストレスなく物件探しを進められる点も大きな特長です。
2-4. 豊富な物件情報と高い視認性
物件の情報の充実度もカナリーの強みです。
掲載されている物件は、多くの場合、物件の外観や室内の様子を詳しく確認できるよう、20〜30枚程度の鮮明な写真が掲載されています。写真が多く拡大もできるため、効率的な部屋探しはもちろん、住んだときのイメージがしやすく、内見前に物件をかなり絞ることができ、ミスマッチを防げます。
物件ページの情報も豊富かつ整理されており、敷金・礼金・管理費、最寄り駅までの距離、周辺施設などがすぐに分かります。シンプルなデザインで操作性に優れているため、複雑な操作は全く必要なく、誰でも簡単に使えるアプリです。
2-5. 全国対応かつ豊富な掲載物件数
カナリーは、全国47都道府県に対応しており、大手の不動産情報サイトとの連携があるため、ほぼ全ての情報を掲載しているとされています。エリアに関係なく、多くの物件数から部屋探しができるところが強みです。また、賃貸・売買の両方に対応し、マンション、アパート、一戸建てまで幅広い物件タイプを取り扱っているため、状況や希望が叶えられる幅広い物件が探せます。
3. カナリー独自の経済的メリットと仕組み
カナリーは、部屋探しの効率性だけでなく、初期費用や入居後のランニングコストを抑える独自のサービスも展開しています。

3-1. 家賃割引サービス「ヘヤワリ」
カナリー最大の独自サービスとして挙げられるのが、「ヘヤワリ」です。
ヘヤワリは、カナリーを通じて対象物件を契約することで、毎月の家賃が2,000円割引になるサービスです。割引は最大2年間適用され(合計最大48,000円の節約)、入居後のランニングコストを抑えることができます。ヘヤワリの利用にあたって追加の手数料などは一切かかりませんが、全ての物件が対象ではないため、問い合わせ時に適用可否を確認することが重要です。
3-2. 初期費用の負担軽減
ユーザーからは、仲介手数料が安いというポジティブな声も寄せられています。カナリーの仕組みでは、仲介手数料が安く、最大無料になる場合もあると評価されており、引っ越しにかかる経済的な負担を抑えられる点も大きなメリットです。
4. 利用者のリアルな評判・口コミと注意点
カナリーは多くの高評価を得ていますが、利用者の実際の声には、アプリの利便性や不動産会社の対応に関する様々な意見が含まれています。

4-1. ポジティブな評価
- おとり物件の排除:他のアプリはオトリ物件ばかりだが、カナリーは本気ですぐに住みたい家を探すのに適している。
- 操作性・検索性:他のアプリと違って探しやすい。地図をなぞって検索する機能は、土地勘がない人間にとってすごく助かる。
- 手続きのスムーズさ:内見確定までの流れがシンプルで使いやすかった。探し始めてから決まるまでが早かった。
- 仲介手数料:仲介手数料が安い、全て含めて星5評価。
4-2. ネガティブな評価と懸念点
- アプリの使い勝手:高評価だったので入れてみたが、人によっては「めちゃ使いにくかった」と感じる場合があり、「検索してない物件が、めちゃめちゃ出るのがウザい」という声や、アプリが落ちる不具合の報告もあります。
- 物件の限定性:ペット可物件も多数掲載されているものの、エリアやタイミングによっては物件が限られてしまう可能性があります。
- 担当者の品質差:アプリとしては使いやすいが、実際に物件案内や契約手続きを行う不動産会社の担当者には「当たり外れがある」という指摘があります。良い担当者の場合は賃料の値下げ交渉にも応じてくれることがあるため、担当者選びは重要です。
- 運営会社の過去の騒動:2021年11月4日に、運営などを手がけるIT企業が、内々定者47人のうち21人の大量取り消しを行った過去があり、騒動の原因となった点について公式サイトで謝罪しています。
5. カナリーを利用する上でのデメリットと対処法
カナリーは優れたアプリですが、最大限に活用するためには、いくつかの注意点を把握しておく必要があります。

5-1. エリアによる物件数の偏り
カナリーは全国47都道府県の物件情報を掲載していますが、特に地方や郊外の場合は、物件数が限られてしまう可能性があります。これは、地方の不動産会社のデジタル化対応の遅れや、カナリーのサービス拡大が都市部を中心に進められてきた経緯が影響しています。関西圏の物件が少ないと感じたというユーザーの声もありました。
地方で物件を探す場合は、他の大手サイト(地域の物件全体を知るため)と併用し、カナリーの新着通知機能を活用して毎日更新される情報を見逃さないようにすることが推奨されます。
5-2. 物件写真の枚数不足
物件情報が豊富で写真が多いのがカナリーの利点ですが、まれに写真が少ない物件もあります。これは新築物件やリフォーム中で写真撮影ができないケースがあるため、外観と間取り図のみを掲載していることが理由です。詳細を確認したい場合は、チャット機能を使って不動産会社に追加の写真をリクエストすると良いでしょう。
5-3. 担当者との相性の問題
カナリーは多数の不動産会社と提携しているため、実際に物件案内や契約手続きを行う担当者によってサービス品質にばらつきが生じることがあります。返信が遅い、説明が不十分といった問題に遭遇した場合、物件探しの効率が大きく下がる可能性があります。
自分に合わないと感じたら、他の担当者に変更してもらうことをおすすめします。また、カナリーは仲介業者を承認制にして質管理をしているという声もあり、今後の改善も期待されます。
6. カナリーの利用の流れとおすすめする人
カナリーは、アプリをダウンロードし、簡単なステップを踏むだけで利用を開始できます。

6-1. アプリ利用の流れ(要点)
- アプリをダウンロードし、賃貸か売買を選択します。
- 希望エリアと条件を設定:駅や地域での検索に加え、地図上で希望エリアをなぞって囲む検索が可能です。
- 気になる物件を選択し、詳細情報を確認します。
- 内見リクエストを送信:カレンダーから希望日時を選択し、必要事項を入力して問い合わせます。
- 不動産会社とチャット/LINEでやり取りし、手続きを進めます。
効率的に良い物件を逃さないためには、アプリに希望条件を保存し、「新着通知」を必ずONに設定することが第一歩です。
6-2. カナリーはこんな人におすすめ
カナリーは、以下のようなユーザーに最適です。
- 効率よく希望の部屋を探したい人:AIでおとり物件を排除しているため、無駄な時間をかけたくない人。
- 部屋探しが初めてで不安な人:シンプルで使いやすいアプリ操作性(UI)を重視する人。
- 部屋探しの時間がなかなか取れない忙しい人:物件の内見予約までアプリで完結させたい人。
- 土地勘のないエリアで直感的に探したい人:地図上でエリアをなぞって検索する機能を利用したい人。
- しつこい営業電話を避けたい人:チャットやLINEで自分のペースで不動産会社とやり取りしたい人。
7. 総まとめ:スピードと信頼性を両立した物件探しの最適解
カナリーは、スマートフォンの利点を最大限に活かし、賃貸物件探しにおける「時間」と「手間」を劇的に削減してくれる、非常に優れたアプリです。

その革新性は、AIによる「おとり物件の排除」という情報源の信頼性の高さと、「なぞって検索」という直感的な操作性に集約されます。さらに、内見予約や不動産会社とのやり取りがチャットで完結し、スピーディに部屋探しを進められる点も大きな魅力です。
対象物件なら毎月の家賃が割引になる「ヘヤワリ」も、初期費用だけでなくランニングコストを抑えたいユーザーにとって見逃せないメリットです。大手サイトしか使っていない方や、これまでの部屋探しでストレスを感じてきた方は、ぜひ一度カナリーを試すことで、その効率性と使いやすさに感動するかもしれません。





















