世界にひとつだけの「私」でデビュー！新感覚Vtuberアプリ『IRIAM』徹底レビュー
導入：Vtuberの夢を身近にするライブ配信アプリ
『IRIAM』は、2018年10月4日にリリースされた、自分の好きなキャラクターになってお喋りしたり、キャラクターを自由に動かしたりすることができる新感覚のVtuberアプリです。従来のVtuber配信のように複雑な機材を必要とせず、誰でも簡単に配信者になれる点が大きな魅力となっています。
『IRIAM』は、その革新性が認められ、『Sensor Tower APAC Awards 2022』で日本のベストバーチャルライブ配信アプリ賞を受賞しており、日本を代表するライブ配信アプリの一つとなっています。
このアプリの最大の特徴は、顔出しが一切不要である点です。ユーザーは、自分がなりたい姿の好きな絵やイラストを用意するだけで、その絵を動かし、おしゃべりさせながらライブ配信を行うことができます。これにより、配信デビューへのハードルが大幅に低くなっています。
現在、『IRIAM』では毎日5,000人以上の配信者がおり、そのダウンロード数は155万以上にも上ります。このレビューでは、Vライバーとリスナー双方の視点から、『IRIAM』の魅力と、一部で囁かれる「やばい」と言われる秘密について深掘りしていきます。
1. IRIAMの核となる特徴：イラストライブ配信の革新
1.1. イラスト1枚で実現するバーチャルキャラクター配信
『IRIAM』の画期的な点は、高価な機材や複雑な設定が不要で、イラスト1枚さえあればVtuber配信を始められることです。
配信を始める際には、用意したイラストをアプリに読み込ませます。すると、AIが勝手に表情を感知し、ユーザーの動きに合わせてキャラクターがリアルタイムで動くという仕組みです。おしゃべりする時にはイラストの口が動き、自身の表情の変化にも合わせて絵が動き出すため、視聴者は高い臨場感を持って配信を楽しむことができます。
イラストは、自分で描くことも、絵師に依頼することも可能です。配信者は既存パーツの組み合わせではなく、自分だけのイラストを使用できるため、個性を出しやすいというメリットがあります。
ただし、配信に適したイラストについては、アプリ内で推奨される画像データの詳細が示されており、このガイドラインに従わないと、イラストがうまく作動しないというケースも報告されています。例えば、デフォルメされたキャラクターでは動作が上手くいかなかったり、目を開けているにもかかわらず半開きに見えたりすることがあるようです。低評価レビューの中には「キャラクターが上手く作動しない」という声もありますが、これは多くの場合、推奨画像を参考にすることで解決できるとされています。
1.2. 業界初の「モーションライブ方式」による快適性
『IRIAM』は、バーチャルキャラクターをリアルタイムで動かすアプリでありながら、ラグが少なくリアルタイムな交流が可能であることも大きな「推しポイント」です。
これは、業界初の**「モーションライブ方式」を採用**していることによるもので、低遅延・低通信量・高画質が実現されています。視聴者側もタイムラグを感じることなくリアルタイムで配信を楽しむことができ、コメントをすぐに読んでもらえることで、濃いコミュニケーションが実現しています。
2. ライブ配信だけじゃない！多様な楽しみ方
『IRIAM』は、Vtuberとして配信者になる道だけでなく、リスナーとして楽しむ方法も充実しています。
2.1. Vライバーとしての活動：収益化の可能性
配信者は、イラストを用いたVtuber配信機能のほかに、ラジオ感覚でおしゃべりする「音声のみのラジオ配信」機能も利用できます。ただし、このアプリの醍醐味であるイラストライブを楽しんでいる配信者の方が多い傾向にあります。
人気の配信者になれば、リスナーからギフトを受け取ることで収益化を実現することが可能です。中には月に50万円以上稼いでいる配信者もいるという情報もあります。
2.2. リスナーとしての交流：温かいコミュニティ
リスナー側は、トップ画面に表示されている人気配信者や、「人気」「ルーキー」「デビュー」「注目」などのジャンル分けを利用して、様々な配信を視聴できます。
配信を視聴したユーザーからは、配信ルームに入室した際に名前を呼んでくれたり、コメントをラグなく読んでくれたりする体験が報告されています。また、「どこの枠に行ってもみんな暖かく迎えてくれる」という口コミもあり、配信者とリスナーの距離が近く感じられるアプリだという評価が多いです。コメントをたくさんすることで配信者に覚えてもらえる可能性もあり、たくさんのコミュニケーションを通じて気の合う仲間を見つけることができます。
3. コインとギフトの仕組み：交流を深めるシステム
『IRIAM』では、リスナーが推しのライバーの配信中にギフトを送ることができます。ギフトが送られることでライブは盛り上がり、リスナーはただ見ているだけではない充実感を得られ、濃いコミュニケーションが取れると感じられています。
3.1. チュートリアルと無料コインの活用
IRIAMの「コイン」は、ライバーに贈るギフトを購入するために使用されます。
アプリでは、ゲームのチュートリアルのようにコインの使い方を説明するチュートリアルミッションが用意されています。これらのミッションをクリアするごとにコインをもらうことができ、アプリの使い方や視聴者として楽しく参加する方法を学ぶことができます。全てのミッションをクリアすると合計で200コインを獲得でき、このコインを使って無料でギフトを贈ることが可能です。
3.2. 無料ポイントと課金
『IRIAM』は登録・視聴は無料ですが、リスナーはライバーに有料のギフトを贈ることもできます。有料ギフトに交換するポイントは、ログインボーナスなどで無料で集めることも可能です。
しかし、イベントが盛んに開催されているこのアプリでは、アイテムの個数を競うイベントに参加しているライバーも多く、大きな額の投げ銭を贈るためには基本的に課金が必要となります。
4. ユーザー評価の分析：高評価の理由と「やばい」と言われる秘密
『IRIAM』のユーザー評価は全体的に高い傾向にありますが、その一方で、一部の口コミや予測変換に「やばい」というキーワードが並ぶこともあります。ここでは、実際のユーザーの声から、その真相を探ります。
4.1. 高評価レビューに見る魅力
App Storeの評価は4.2/5、Google Playの評価は3.9/5と、比較的高い水準にあります。
【高評価のポイント】
- 個性の発揮と多様性： 既存パーツの組み合わせではなく、イラストを使うため、ライバーは個性を出しやすく、リスナーは様々なVライバーに出会えて楽しいという意見があります。
- コミュニケーションの質： ライバーとの距離がかなり近く感じられる。高クオリティの配信者が多く、アイテムを投げるとしっかりと反応してくれるため、楽しくてついつい投げてしまうという声があります。
- 手軽さ： 視聴するだけでも、作業BGM代わりに使うだけでも楽しめるため、「暇つぶしがしたい」人にはピッタリだとされています。また、スマホ向けのアプリで、回線速度が早くなくてもストレスなく見られる点も好印象です。
4.2. 低評価・悪い口コミに見る課題
高評価が多い一方で、星1つを付けるユーザーも少なくなく、利用者によって感じ方が大きく異なる傾向が見られます。悪い口コミの多くは、機能改善やシステムへの不満に集中しています。
【機能・動作に関する課題】
- アプリの重さとバグ： 「すごくバッテリーを使うので、とにかく重い」、「配信中に勝手に落とされてしまうこともある」といった声があります。Androidユーザーからは、無線イヤホンの接続が切れると画面が固まって再起動が必要になるバグや、その他の操作不能バグが長期間修正されていないといった指摘が見受けられます。
- 動作の不安定さの原因： 『IRIAM』はイラストを動かすバーチャルキャラクター配信アプリであるため、通常のライブ配信アプリよりも重くなりやすい可能性があります。特に、常時開催されているイベントの最終日などは、アプリがかなり重くなるといわれています。
4.3. 「やばい」と言われる3つの理由の真相
予測変換にまで出てくる「やばい」というキーワードには、主に以下の3つの理由が関連付けられています。
理由1：イベントが激戦で無課金だと居心地が悪い
『IRIAM』では、ライバーがアイテムの個数を競う激しいイベントに参加することが多く、イベント期間中の配信枠では、「投げ銭をして当たり前」といった雰囲気を感じやすいとされています。
課金は自由であるものの、無料のポイント獲得には一日の制限があるため、大きな応援をするには課金が必須となります。そのため、「推すことに義務感を感じずにラジオ感覚で気軽に楽しめる配信を期待する方にはあまりおすすめできないかもしれません」という口コミにもあるように、無課金リスナーにとっては居心地の悪さを感じる原因になりがちです。
理由2：アプリが重い・バグが多い
前述の通り、アプリが重く、配信中に勝手に落ちたり、謎の操作不能バグが発生したりすることが、「やばい」という評価につながっています。これは、バーチャルキャラクターを動かすというアプリの性質上、仕方がない部分もありますが、ユーザーのストレスになっていることは確かです。
理由3：著作権を侵害したイラストが使われている
一部のユーザーが、著作権を侵害したイラストを使用して配信を行っていることも、「やばい」と言われる理由の一つとして挙げられています。
『IRIAM』の魅力はイラストを動かせる点ですが、初心者ライバーの中には、使用していいイラストの判断ができず、ネットで拾った画像を勝手に使ってしまうケースがあるようです。これは一部のユーザーの行為ですが、傍から見ればアプリ全体のイメージを損なう原因となってしまいます。リスナーとして著作権侵害のイラストを見つけた場合は、運営への報告が推奨されています。
5. まとめと結論
『IRIAM』は、イラスト1枚で顔出し不要、高価な機材も不要でVtuber配信を実現できる、革新的なライブ配信アプリです。2018年にリリースされて以降、高い評価を受け、多くのユーザーに利用されています。
配信者側は、自分の表情に合わせてイラストが動く楽しさを体験でき、リスナー側は、ラグが少なくリアルタイムでコメントを読み上げてもらえる、配信者との距離が非常に近いコミュニティを楽しむことができます。優しい配信者が多く、すぐに時間が経ってしまうほど楽しめるという体験談もあります。
一方で、高評価が目立つ分、アプリの動作（重さやバグ）や、イベント時の投げ銭文化が強いために無課金ユーザーが居心地の悪さを感じやすいという点が、利用前に注意すべき課題として挙げられます。
ライブ配信のハードルを極めて低くし、個性的なVライバー文化を牽引しているのが『IRIAM』の最大の功績と言えるでしょう。Vtuberに興味がある方や、顔出しせずに気軽に配信を始めたい方にとっては、携帯一つで配信も視聴も楽しめる最適なアプリです。
ただし、登録や視聴は無料で行えるため、自身の通信環境や、アプリの雰囲気が自分に合っているかどうかを実際に登録して自分の目で確かめることが最もおすすめです。
