忘却前夜(Morimens)完全解説!クトゥルフ×学園群像劇が織りなすコズミックホラー系カードRPG
はじめに
2025年8月19日にリリースされた「忘却前夜(Morimens)」は、崩壊しつつある世界を舞台に,プレイヤーは「融蝕(ゆうしょく)」と呼ばれる災厄に立ち向かい,失われた記憶と運命に挑む旅へと踏み出していくコズミックホラー系カードRPGです。
高評価を獲得した『Morimens』の日本ローカライズ版として、世界観・演出・ゲームシステムの精緻な調整を経てリリースされた本作は、クトゥルフ神話をベースとした重厚で幻想的な世界観と、戦略性の高いカードバトルシステムが魅力の硬派なRPGとなっています。

ゲームの基本情報
作品概要
- タイトル名: 忘却前夜(Morimens)
- ジャンル: コズミックホラー系カードRPG
- 配信日: 2025年8月19日
- 対応機種: iOS/Android
- 価格: 基本プレイ無料/アイテム課金制
- 開発・運営会社: オルトプラス(AltPlus Inc.)
ローカライズの特徴
本作は既にアジア地域で人気を博している「Morimens」の日本版として開発されました。ローカライズとカルチャライズを徹底し,日本の文化やプレイヤーの感覚に馴染みやすい表現やユーザーインタフェースを実現している点が大きな特徴です。
ストーリー・世界観
物語の設定
この世界が存在した痕跡すら、やがて塵へと還るだろう。 それでもなお、あなたは進むのか? 沈黙の墓標が唯一の証となり、 銀の鍵が未知なる扉を開く、その先へ。
学園へようこそ、守秘者。というキャッチコピーの通り、プレイヤーは「守秘者」として学園を舞台とした物語に参加します。世界は静かに、確実に終焉へと向かっており、この絶望的な状況の中で失われた記憶を求める旅が描かれます。

クトゥルフ群像劇×深遠な世界観
メインストーリーは総テキスト量80万字超えの大ボリューム。 エピソード形式で構成され、驚愕の展開が次々と繰り広げられます。
本作の世界観は、H.P.ラヴクラフトのクトゥルフ神話をベースとしたコズミックホラーの要素が色濃く反映されています。霧深い英国風の世界で繰り広げられる群像劇は、プレイヤーに深い印象を与える重厚な物語として構成されています。
「融蝕」という災厄
物語の中心となるのは「融蝕(ゆうしょく)」と呼ばれる災厄です。この現象が世界の崩壊を招いており、プレイヤーはその真実を解き明かしながら、失われた記憶と運命に立ち向かっていくことになります。
ゲームシステム・バトル
ターン制カードバトルの仕組み
バトルシステムについても基本ルールは「Slay the Spire」を代表とするターン制カードバトルが採用されていて、キャラ1体ごとに5枚のカードが設定されていて4人パーティでデッキを構築するシステムとなっています。

戦略性の高いバトル
自身の判断力と決断力が試されるターン制カードバトルとして設計されており、単純なオートバトルではなく、プレイヤー自身の戦略的思考が求められます。各キャラクターの特性を理解し、適切なカードの組み合わせと使用タイミングを見極めることが勝利の鍵となります。
ローグライト要素
Morimens~忘却前夜~はクトゥルフをテーマにしたローグライトカードビルディングゲームとして開発されており、リプレイ性の高い構造が特徴です。毎回異なる展開と挑戦が用意されているため、長期間楽しめる設計となっています。
キャラクター・リセマラ情報
キャラクターの魅力
本作に登場するキャラクターたちは、コズミックホラーの世界観に合わせて独特なデザインが施されています。世界観もかなり尖っていて、キャラクターデザインも好きな人だけはギュッとハマるような作品となっており、特定の層に強く訴求する魅力を持っています。

リセマラの重要性
本作では重厚な世界観と戦略性の高いバトルシステムが話題を呼んでおり、序盤から効率よく進めるためには「リセマラ(リセットマラソン)」が重要視されています。高難易度のゲーム性のため、序盤での強力なキャラクター獲得が攻略の鍵となります。
プレイヤーの評価・特徴
硬派なゲーム性
「スマホゲームはオートでゆる~く遊びたいぜ!」といった、プレイヤーさんには向きません。逆に「フルオートとかヌルゲーだぜ!」といった、硬派でしっかり考えたいプレイヤーさんにはおすすめしたい作品として評価されています。

高い難易度設定
戦闘面も人を選ぶゲームであり、ぶっちゃけると難易度が高いです。筆者は1章で2回ボコられました…!という評価が示すように、本作は決して簡単なゲームではありません。しっかりと戦略を練り、キャラクターの特性を理解した上でバトルに臨む必要があります。
万人向けではない尖った作品
正直に言えば「忘却前夜は万人におすすめできる神ゲーです!」とはかなり言いにくいですという評価の通り、本作は特定の層に強く刺さる尖った作品として位置づけられています。
ゲームの魅力と注意点
魅力的なポイント
- 重厚な世界観: クトゥルフ神話をベースとした深い物語設定
- 戦略性の高いバトル: 思考力が求められる本格的なカードバトル
- 高品質なローカライゼーション: 日本のプレイヤーに合わせた丁寧な調整
- 大ボリュームのストーリー: 80万字を超える圧倒的なテキスト量
- ローグライト要素: 高いリプレイ性を誇るゲームデザイン
注意すべきポイント
- 高難易度: 気軽に楽しめるゲームではなく、しっかりとした戦略が必要
- 特殊な世界観: コズミックホラーという独特の雰囲気は人を選ぶ
- 時間投資の必要性: オートプレイ中心ではなく、プレイヤーの積極的な参加が求められる
まとめ
「忘却前夜(Morimens)」は、クトゥルフ神話をベースとした重厚な世界観と、戦略性の高いカードバトルシステムを特徴とする硬派なスマホRPGです。「一発逆転」の爽快感を味わえるバトルシステムと、80万字を超える大ボリュームストーリーにより、深いゲーム体験を提供しています。

決して万人向けの作品ではありませんが、コズミックホラーの世界観に魅力を感じ、戦略的思考を楽しめるプレイヤーにとっては、長期間楽しめる価値のある作品といえるでしょう。基本プレイ無料ですので、独特の雰囲気と硬派なゲーム性に興味を持った方は、ぜひ一度体験してみることをおすすめします。
ただし、高い難易度と特殊な世界観により、プレイヤーを選ぶ作品であることは理解した上で始めることが重要です。「学園へようこそ、守秘者。」というキャッチコピーの通り、プレイヤーは忘却と記憶を巡る壮大な物語の一部となり、崩壊の危機に瀕した世界で自らの運命を切り開いていくことになります。